給湯器から水漏れする原因との対処について知ろう！！
給湯器の水漏れトラブルは、毎日使用するからこそ、急な水漏れには困ってしまいます。また、水漏れをそのまま放置すると、水漏れの原因によっては危険な場合もあり、早めに対処する事が大切です。ここでは、水漏れする原因との対処についてご紹介いたします。
そもそも給湯器の寿命はどの位？
基本的に給湯器の寿命は10年前後です。ですが、これはあくまでも目安なので、日常生活でお湯を沢山使用する場合は、給湯器の寿命は短くなる傾向にあります。逆に、それ程使用しないと言う場合は、15年過ぎても問題ない事もあります。しかし、一般的には給湯器が８年程過ぎると、いつ故障が生じてもおかしくないと考えておきましょう。
また、給湯器が屋外に設置されている家庭も多いと思います。なので、給湯器の水漏れに関して直ぐに気付くとは限りません。例えば、気付いた時には長時間水漏れしていた可能性もあるのです。もちろん、気付いた時点で業者へ直ぐに連絡して修理する事が大切ですが、水漏れに気付かず不完全燃焼が生じている場合もあります。なので、給湯器の定期点検は必ず行う、掃除時に状態を見る事は、日頃から大事になります。
他にも、屋内に給湯器がある場合、水漏れが原因で床が水浸する事もあります。さらに、集合住宅の場合になると、階下への水漏れに繋がる可能性もあります。集合住宅の屋内の床が水漏れした際には階下の様子を確認し、速やかに対処して取り除きましょう。
給湯器の水漏れの原因を特定するポイントとは？
給湯器を長期間使用していなかった
例えば、旅行や帰省などで給湯器を長期間使用していなかった場合、給湯器内部が減圧しており、水抜き栓から水が排出してしまう事があります。なので、給湯器を長期間使用していない際には、一度、念の為にお湯を出してみる事がポイントです。この時に、何も問題無くお湯が出れば様子を見ましょう。しかし、気候が寒い地域の場合、給湯器内部の水が凍って膨張している事もあり、パッキンや接続部が壊れてしまう事があります。なので、水抜きせずに長期間家を留守した場合は、専門業者に始めから見てもらう事がオススメです。
給湯器の経年劣化による水漏れ
給湯器の使用が７～10年経った場合、部品劣化で水漏れが生じます。キッチン蛇口の水漏れトラブルは多いのですが、その原因はパッキンなどのゴム製品の劣化で引き起っています。このように、経年劣化の水漏れは、部品交換で修理可能な場合もあります。しかし、10年以上給湯器を使用している場合には、他の箇所も劣化している事が考えられるので、給湯器寿命サインと見て交換を検討する事がオススメです。
給湯器の配管凍結が生じている
配管凍結は、冬で気温が低い時に見られる水漏れです。配管内に溜まっている水が凍結で膨張し配管破裂する事が原因で生じます。凍結した水が溶ける際に、同時に、破裂部分から水漏れします。凍結は寒冷地域でも生じますが、寒冷地域は凍結防止対応が取ってある事が多く、実際には、比較的温かい地域で注意が必要です。凍結が原因で生じる水漏れは、凍結対策を取る事で事前に防止する事ができます。
入浴剤による給湯器への悪影響
お風呂を入る際に入浴剤を使用して入っている方は、入浴剤の成分で給湯器へ何かしら悪影響を及ぼしている事が考えられます。例えば、硫黄成分が配合されている物であれば、銅製の熱交換器やパイプなどに穴が空く事が予測できます。入浴剤を使用していても、正しくケアを行い管理していれば悪影響を最小に抑える事は可能ですが、実際には、入浴剤の使用頻度によって耐用年数には差がある事も事実の一つです。
給湯器を設置した際の取り付けミス
通常は決してあってはならない事ですが、給湯器を設置時した際の配管接続が甘い事で、水漏れするケースもあります。設置後直ぐであれば、時間の経過と共に配管に負荷がかかって、水漏れを引き起こす場合もあります。しかし、殆どの取り付けミスは給湯器設置から間もないので、取り付けを行った業者へ連絡して修理依頼を行いましょう。
水漏れを放置する事はどうして危険なの？
危険と言われる理由はココにあり
給湯器内部の水漏れが生じている場合には、給湯器内部でガスの不完全燃焼が発生する可能性があります。そうすると、給湯器の安全装置が作動する為、給湯器が停止するようになってしまう為、安心する事はできません。不完全燃焼では一酸化炭素が発生するので、室内に一酸化炭素が充満し中毒を引き起こす原因になります。一酸化炭素は特に臭いが無いので自覚症状は無く、中毒にかかると最悪の場合には死に至る事もあり注意が必要です。その為、水漏れ確認を見つけた際には、できるだけ給水バルブの閉止を早めに行いましょう。
給湯器の水漏れは冷静な対応を行う事が大事
給湯器からの水漏れが発生すると、今まで自由に使用していたお湯が使えなくなり、給湯器自体に危険は無くとも焦る気持ちが先行してしまいますよね。例えば、給湯器の水漏れで生じるかも知れない一酸化炭素中毒も、直ぐにそういう状態になる訳ではありませんよね。水漏れ状態をそのまま放置してしまった為に生じてしまう可能性があるものです。なので、水漏れ確認した際には、放置せずに落ち着いた対処を心がける事が大事です。
給湯器の水漏れをDIY修理できる？
水漏れに関する原因と対処方法は様々ですが、その中でもDIYでの修理が可能なのは、外部配管の補修程度です。外部配管が劣化した場合には補修テープでの応急処置で対処できる場合もあり法的にも問題ありませんが、そうでない水漏れの場合は修理にはガス・電気・水道に関する国家資格が必要です。
給湯器はそれほど複雑な構造では無い為、原因が分かればDIYで修理したいと思うかもしれませんし、実際、不可能な話ではありませんが、法律上問題があるという事とそれで万が一事故が起きた場合の責任を取れるのかという問題があります。なので、必ず資格を持った信頼できる専門業者へ依頼する事を強く推奨します。
給湯器は修理？交換？
経年劣化が原因の水漏れの場合
給湯器は、大体、使用して10年以上が経っていると、水漏れした場所以外にも劣化の懸念があり、給湯器を新しく交換する事が最もオススメです。また、給湯器は10年間の部品保有義務があり、給湯器使用開始から７年～８年前後の場合、一度メーカーへ修理依頼をする事がオススメです。修理を行う場合の費用ですが、約20,000円～30,000円程度が目安です。しかし、修理費用と言うのは、あくまでも目安になります。なので、給湯器の故障状況によって価格は変動します。また、水漏れの場所や症状の大小で、給湯器の交換を勧められる事もあります。
凍結が原因の水漏れの場合
凍結での水漏れでは、給湯器の新しい・古いに関わらず、交換する事が必要です。その理由は、給湯器内部で配管破裂している為、専門業者へ修理依頼した場合でも給湯器本体を交換する事が殆どだからです。また、凍結が原因で修理依頼する場合には、給湯器の保証期間内でも有償対応となる事を覚えておきましょう。
水漏れした際に押さえておきたい事
給湯器の水漏れには、二次被害、三次被害による部品破損が起きないようにする事が大切です。なので、水漏れを見つけた際には早急に専門業者への依頼が必要です。もし、お湯が使用できる状態であれば使用した際に危険はありませんが、修理費用がかさむ要因にも繋がります。給湯器の水漏れは修理を行っても、また別の場所から水漏れする可能性もあるので、給湯器を新しくする事を選択肢の一つに持つ事も必要です。